さんさん子育て日記

アラフォー新米てんぱりママの日々

出産(後編)

陣痛がきても子宮口が全く開かないどころか後ろを向いていて、すっかり自然にお産することは無理なんだと思い込んでしまっていた私。

陣痛も後半になり、便意に似たいきんでしまう感覚が来てもまだいつ病院に搬送されるのだろうかと考えていました。
「病院に連れてって!」「今から無痛にする!」「切って出して!」などと絶叫し続けていました。
助産師さんは一応どうするか話し合ってくれたらしいです(^^;;
「でも順調なんだよ」と言われても全然信じられなくて、「なんか変!」「絶対おかしい」と叫び続けました。
だって、この世のものとは思えないほどの痛みだったんです。

12時間半のお産中ほとんど叫び続けたのですが、私は痛くなったら叫んだほうが少しはましになるタイプなので絶対に叫ぶことを受け入れてもらえる(怒られない)ところで産みたいと思っていました。
お産という命がけの場面で何かを我慢してしまったら、心に傷を負ってしまう気がしたのです。
何も我慢せずに、それを受け入れてくれるお産が出来る助産院を見つけられて本当に良かったです。
私が痛すぎて泣いたら、「痛いね。可哀想に」と抱きしめてくれた助産師さんの温かさ、「私に全体重預けちゃって良いですよ」と言ってくれた心強さはこれからも忘れないでいたいと思います。

よく、陣痛中いきむのを我慢するのが大変だったと聞いていたのですが、私はいきみたくはならずに、なんとか痛みをやり過ごしたくて必死でした。
それが良かったのか、助産師さんに「すごく上手」と言われるのですが、私はただしたいようにしてるだけなので何が上手なのか全然分かりませんでした。

19時半くらいだったと思うのですが(この辺記憶があいまいです)、便意に似た感覚が始まり、いきむのを必死に我慢していたら、助産師さんに「それは我慢しないで」と言われました。
私は内診が痛すぎてなんども拒否してしまっていたのですが(赤ちゃんの心拍は確認してもらっていました)、様子を見てお産の進み具合がわかる助産師さんってすごいと思いました。
腰やお尻や足、抑えてもらうと楽になるところをピンポイントで抑えてくれました。
ちなみに、立ち会った夫も腰をさすったりいろいろしてくれるのですが、はっきり言ってやる事なす事全て不快で、手を払いのけていました(^^;;
最後には「いてくれるだけで良いから!(怒)」と叫びました。助産師さんが「いてくれるだけで安心なんだよね〜」とフォローしてくれていました(笑)
いや本当、夫がいてくれるのはすごく嬉しいし心強いのですが、触ったり近づいたりしてほしくなかったです。。助産師さんだけで良い。

便意に似た感覚が赤ちゃんが出ようとしている感覚なのだと本気で理解して「このままここで自然分娩できる?!」と思えたのは出産1時間位前でした。

いよいよ頭が見えて来て、「見る?」と言われましたが、下を向く余裕はありませんでした。痛いと言うよりは熱いという感覚。
手を持っていって頭を触らせてもらいましたが、何かに触ったのはわかりましたが頭なのかなんなのかわからなかったので無感想でした。

「あと何回陣痛に耐えれば良いの?」と聞くと「あと20回かな〜」と言われ、「そんなに耐えられない!」と言うと、「今までの時間考えたらあと少しでしょ〜」と言われました。
実際にはそのやりとりから5〜6回の陣痛で産まれました。
出てくる赤ちゃんを、自分で受け止めて出産される方もいらっしゃるようですが、もちろん私にはそんな余裕はなかったです。

自分の下の方で聞こえる泣き声と助産師さんの「目開いた〜」という声。
それから、助産師さんが赤ちゃんを私の胸に持ってきてくれたのでずっしりと重みが…。
私はというと、まだ赤ちゃんを見る余裕はなく、息を整えるために呼吸に集中しながら頭の上にいた夫をただただ見つめていました。
赤ちゃんに触れるまで3分くらいかかったかも。

へその緒は、血液が完全に流れ込まなくなってから夫が切りました。
へその緒を切る瞬間を助産師さんが写真に撮ってくれたのですが、私が顔をしかめて痛がっているところもばっちり写っていました(笑)

出生時刻23時45分。陣痛時間12時間半。
あれだけ大騒ぎしたにも関わらず、「教科書通りのお産」と褒めて頂きました。

しかしこれで終わりではなく、この後胎盤を出さなくてはなりません。
自然に出ることも多いらしのですが、全然出ないので注射(腕に)をして弱い陣痛のようなものを数分間おこして出すと説明されました。
陣痛がまた来ると聞いたら怖くなってしまい、3時間以上注射嫌だと駄々をこね(嫌だと言うことは絶対しないと言って待ってくれました。実際に注射したら5秒で終わりました)、全てが終わって3人で布団に入れたのは(夫も泊まれました)4時になっていました。

赤ちゃんが横にいて、親子で川の字で寝れてた時はなんとも言えず嬉しかったです(*^_^*)


長くなりましたが、以上が私の一生に一度の出産体験でした!
実は出産の後もいろいろあったのですが、それは気が向いたら書くかもしれません〜。