さんさん子育て日記

アラフォー新米てんぱりママの日々

出産(前編)

私は予定日より9日遅れて出産しました。

助産師さんから「予定日過ぎるとみんな焦るのよ」と聞いていましたが、私も例外でなく焦りました。
というのも、助産院では正産期(予定日の3週間前から2週間後まで)に陣痛が来た場合のみ出産できるのです。それを過ぎると提携病院での出産になります。
出産日の翌日に提携病院の検診予約をしていて、そこで入院の日を決めるはずでした。(おそらく入院は42週0日でした)

予定日を過ぎてからは、陣痛が来るように毎日西友の階段の下りを往復(上りはエレベーター)し、陣痛付けの鍼に通い、漢方薬にまで頼りました。(全て助産院の紹介です)
陣痛付けなるものがあることすら知らなかったので驚きましたが、私には効果てきめんだったのか、漢方薬を飲んだ数時間後、早朝4時頃に弱い陣痛が始まりました。

その時点ではまだまだ弱く、前駆陣痛かもしれないので助産院に電話をした後に9時頃まで眠りました。
起きると、いよいよ痛みが強くなってきたのでまた助産院に電話。
おりるしもないし、話している感じから、まだ本陣痛までには時間がかかりそうだから予約していた鍼に行くように言われました。
昼過ぎに陣痛タクシーに電話して鍼に向かおうと思った矢先におしるしが!
助産院に電話をして、鍼灸院にはおしるしがきたので助産院に行くことをつたえ、陣痛タクシー助産院へ向かいました。

外に出るとよく晴れた日曜日でした。
タクシーの中では、陣痛が来ると声を出さないと我慢できないくらいになっていました。

助産院に着いて診察をすると、子宮口は開いているどころかまだ後ろ向きだと言われ(ただし、薄ーくなっているので開きだしたら早いと言われました)、うすうす予想はしていたものの絶望的な気持ちになりました。
というのも、数日前に整体師さんに腰が悪いから子宮口が開きにくいと言われていたのでした。
この時点で、きっと私の子宮口は開かなくて病院に搬送されるんだとなぜか確信してしまいました。

助産師さんの指示で、夫と近所のハンバーグ屋さんにランチに行きました。
お肉を食べるのと、歩くことで陣痛が進むのだとか。
その後、歩いて20分ほどの鍼灸院にも行くように言われました。(スパルタ!)

ハンバーグを食べていると、どんどん痛みが強くなってきて、助産院への帰り道は3回ほど道にうずくまりながら戻りました。
うずくまるたびに、通行人の方が「大丈夫?!」「救急車呼ぶ?」と声をかけてくださいました。見るからにお腹の大きい人が道でうずくまっていたらそりゃ声をかけますよね。。
そのたびに夫が、陣痛が来ていて助産院はすぐそこだと伝え、夫に引きずってもらうようにしてなんとか助産院へ到着。
夫が休みの日曜日で本当に良かった!

私は、「鍼灸院まで歩けない」「出張してもらう」と助産師さんに言ったような気がします。(この辺りから記憶が怪しいです)
助産師さんに、「鍼はいらないみたい。良い陣痛が来てるよ」と言われるものの、頭の中では「陣痛が強くなっても子宮口が開かないんだから意味ない!このくらいの痛みで歩けなくなるなんて、私がヘタレだからだ。鍼に行かなくては!」とばかり考えていて、その後「順調に進んでいる」と言われても「嘘だー」「そんなはずない」と叫び続けました。
とにかく、自分の子宮口は全然開かないものだと確信してしまっていたのです。

私が出産した助産院にはベッドの他に水中出産用のお風呂や陣痛用の椅子(木製の簡易なもの)、天井から産み綱があり、思い思いの姿勢で陣痛をやり過ごすことができます。
私は陣痛中にお風呂に入りたくはならなかったので水中出産はしませんでしたが、私の半日後に出産した方が水中でつるんと出産したとのことでした。

確か夕方頃に(とにかく頻繁に今の時間とあとどのくらいかかるのかを聞いていました)、陣痛用の椅子に座って耐えていた時に助産師さんに「この段階で椅子に座ってられるのはすごい。普通は横になりたいと言うよ」と言われ、「え?すごいの??もしかして本当に陣痛は順調に進んでいる??」と思いまじめました。

長くなったので後編に続きます。